【東京演劇集団風 創立25周年記念公演】レパートリーシアターKAZE ラインナップ2011

ニーナあるいは剥製のかもめの脆さについて
NINA ou De la fragilite des mouettes empaillees

2月1日[火]~6日[日]開演:平日7時/土日2時

作:マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec 芸術監督:浅野佳成 訳:谷島貫太
演出:江原早哉香 舞台美術:高田一郎
音楽:八幡茂 照明:フランソワ・シャファン Francois Chaffin
衣裳:ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piątkowska
音響:酒見篤志 舞台監督:長谷川敬久 演出協力:佐藤薫
出演:柴崎美納/柳瀬太一/緒方一則
著作権代理:(株)フランス著作権事務所


亡命作家マテイ・ヴィスニユックが、チェーホフ作品を上演し続けてきたKAZEの俳優に当て書きし、大胆に翻案した新しい物語“かもめ=チェーホフ”を書き下ろした。
15年前に離れたトレープレフの家を訪れたニーナ。二人の前にトリゴーリンが現れる。あの時、あの日以降を俯瞰した三人から浮かび上がってくることとは……。1917年2月26日のロシア二月革命を背景に、ひとりの女性の運命を描く。『チェーホフ・マシーン』に続く、マテイ・ヴィスニユックによるチェーホフの世界・第2作目。

助成:文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
後援:在日フランス大使館/在日ルーマニア大使館/中野区

文化庁在日フランス大使館

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これからの人生 La vie devant soi

3月1日[火]]~6日[日]開演:平日7時/土日2時

作:ロマン・ギャリー Romain Gary(Emile Ajar)
脚本:グザヴィエ・ジャイアール Xavier Jaillard 訳:川口覚子
演出:南雲史成 音楽:八幡茂
舞台美術:高田一郎 照明:塚本悟 音響:実吉英一
衣裳:長谷川敬久 舞台監督:佐田剛久 製作:佐藤春江
出演:辻由美子/白石圭司/酒井宗親/柳瀬太一
cEditions Gallimard 仲介:(株)フランス著作権事務所


フランスの作家ロマン・ギャリーが2度目のゴンクール賞を受賞した意欲作。1977年に映画化され(アカデミー賞受賞)、2007年に初舞台化され好評を博した(モリエール賞受賞)話題作の日本初演!
舞台はパリの下町。第二次大戦中に強制収容所に送られた過去を持つポーランド出身のユダヤ人の元娼婦ロザは、人種の区別なく、娼婦の子どもたちを預かってきた。現在はイスラム教徒の少年モモを育てている。傷ついた2つの魂が寄り添って暮らす日常……。
政治やイデオロギー、人種、宗教によって隅に追いやられた人間の“絆”を描く。

助成:文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
後援:在日フランス大使館/中野区

文化庁在日フランス大使館

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星の王子さま Le Petit Prince

3月12日[土]・13日[日]開演:2時

作:サン=テグジュペリ Saint-Exupery 訳:内藤濯(岩波書店刊)
構成・演出:浅野佳成 音楽:八幡茂
舞台美術:松井るみ 照明:坂野貢也
効果:深川定次+風テクニカルワークショップ 衣裳:出川淳子
舞台監督:長谷川敬久 製作:佐藤春江

出演:白根有子/緒方一則/渋谷愛/工藤順子
田中賢一/酒井宗親/栗山友彦/中村滋 ほか


かんじんなことは 目には見えない 心で見なければね
第二次世界大戦のさなか、1943年に作者が亡命中のアメリカで出版され、今もなお、年令を問わず全世界の人々に愛され親しまれている物語。見渡す限り何もない砂漠に不時着した飛行士と、小さな星からやってきたという王子さまとの出会いと別れ。
サン=テグジュペリの限りない優しさと励ましのメッセージは、いまを生きる私たちに、友情と命の尊さを訴えています。

[春の劇場体験週間 3月9日~11日]

これまで若い観客たちに向けた全国巡回公演やワークショップを重ねてきた成果を踏まえ、地域の先生方や保護者のご理解を得て2005年から毎年[春の劇場体験週間]を実施しています。
中学生が劇場を訪れ、『星の王子さま』を観劇し、終演後には舞台裏見学を行います。また、演出家や出演者との座談会やワークショップを行うなど、「人が創意工夫する面白さ」や「人の手によってつくられる場」の面白さを肌で感じ、そこからひとつの経験を生み出すことができる、拠点小劇場ならではの企画です。
今年は中野区立南中野中学校、第三中学校、第八中学校の生徒たちが参加・鑑賞します。

文化庁[次代を担う子どもの文化芸術体験事業~巡回公演事業]

11月~12月/2012年2月~3月
子どもたちが優れた舞台芸術に身近に触れる機会を創ることにより、子どもたちの芸術を愛する心を育て、豊かな情操を養うことを目的とした文化庁の事業です。普段、授業などで使われている体育館が立派な舞台に変化し、子どもたちは鑑賞だけでなく、ワークショップの実施を経て、舞台芸術団体と共演しています。
『星の王子さま』は全校児童・生徒が参加・共演。昨年度に引き続き、2011年度から3年間継続して中国地域を巡演します。


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※2011年の桜前線は中止致しました。

ささやきの詩想レジスタンス―桜前線2000キロの旅
Les Souffleurs commandos poetiques Sakura Zensen―Journey over 2000km

3月17日[木]~4月3日[日]

構成・演出:浅野佳成/オリビエ・コント Olivier Comte

出演:東京演劇集団風の俳優13名
スーフルール・コマンド・ポエティックのメンバー13名


第1回〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭〉から7年の交流を培ってきたオリビエ・コント率いるフランスの芸術集団“スーフルール・コマンド・ポエティック”との共同企画による日本で初めての試みです。
ウグイスと呼ばれる筒を用いて人々の耳に詩や哲学、文学を囁くことで、日常の喧騒と情報の洪水の中にいる人々の時間をちょっとだけ盗み取り、《現代の社会で大事なことを考える一瞬の時間を共有しよう》という新しい芸術活動、実験的街頭詩劇。
日本の情緒を代表する桜の開花に時を合わせ、日仏それぞれ13人のアーティストが、人々に詩をささやきながら日本列島を縦断します。
ささやかれる詩は、日仏15人ずつの作家がこの企画のために書き下ろしたオリジナルテキスト。劇場という壁から出て、公園、広場、美術館、学校などを舞台に、街ゆく人々と芸術との新しい出会いを演出します。

移り気な花に身をまかせる詩のさすらい
春の訪れとともに始まる 文学的放浪
このうえなく繊細、優美、親密な、うたたかの彷徨
なぜなら私たちは、
気まぐれな自然の真っ直中に囚われの身だから

旅の行程―

3月17日(木) 東京:レパートリーシアターKAZE
19日(土) 福岡:九州日仏学館
    警固公園/イムズ
20日(日) 長崎
22日(火) 広島:基町クレド・パセーラ
    アリスガーデン
23日(水) 新神戸
24日(木) 大阪
25日(金) 名古屋:名古屋城
26日(土) 東京
27日(日)   六本木 東京ミッドタウン・ガーデン
29日(火) 東京:東京日仏学院
    リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京(小学校)
30日(水) 横浜:赤レンガ倉庫イベント広場
4月1日(金)
岡山:後楽園/旭川河川敷
2日(土) 岡山:犬島
(1日・2日:福武教育文化振興財団創立25周年記念事業
「犬島 海の劇場」福武教育文化振興財団主催)
3日(日) 京都:関西日仏学館
5日(火) 金沢
8日(金) 東京

*開催場所は予定(各地の街頭、公園、美術館、学校など)。
現在、現地と調整中ですので、詳細は劇団にお問い合わせください。


助  成: 文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
在日フランス大使館
協  賛: 株式会社資生堂
後  援: 中日新聞社(名古屋公演)
協  力: 東京日仏学院 / 横浜日仏学院
九州日仏学館 / 関西日仏学館
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
株式会社フランス著作権事務所
BS-TBS
認  定: 社団法人企業メセナ協議会

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ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち

5月12日[木]~16日[月]開演:平日7時/土日2時

作:松兼功 演出:浅野佳成
音楽:小室等 舞台美術:上田淳子 照明:塚本悟
音響:渡辺雄亮 衣裳:長谷川敬久 照明オペレータ:坂野貢也
舞台監督:佐田剛久
演出助手:江原早哉香 製作:佐藤春江

出演:白根有子/渋谷愛
木村奈津子/酒井宗親/中村滋
緒方一則/佐藤勇太/保角淳子


求め合う者たちの心と心の出会い
突然の病気に襲われ、生後19カ月で視覚・聴覚・言語に障がいを抱えた少女ヘレン・ケラー。孤児院に残してきた弟の死に心を痛め続ける若き家庭教師アニー・サリバン。この二人が全身でぶつかり、障がいの有無を越えて“出会う”までの物語。
指文字を教えることによってヘレンに言葉を獲得させた「奇跡の人」として広く知られているが、KAZEの『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』は、自身も脳性麻痺による重度の障がいを持つ作家 松兼功との交流によって書き下ろされました。
飽くなき人間への好奇心と愛情の交換によって、ヘレンとサリバンの間に生まれた、ひびき合う心の波。
ヘレンによって理解されたアニーがいて、アニーによって理解されたヘレンがいる―奇跡は人の出会いにある。
コミュニケーションという言葉だけが一人歩きし、氾濫するいま、改めてKAZEは『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』に取り組みます。

[東日本・西日本地域巡回公演 5月~7月/9月~10月]

1995年の初演から、拠点劇場での公演および全国各地の青少年を対象にした巡回公演を繰り広げてきたレパートリー『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』。今回の拠点劇場での公演を終えた後、7月中旬まで西日本地域へ、9月~10月末まで東日本および西日本地域で巡回公演を行います。


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肝っ玉おっ母とその子供たち ―あとから生まれてくる人たちに
Mutter Courage und ihre Kinder

7月22日[金]~26日[火]開演:平日7時/土日2時

作:ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht 訳:岩淵達治
上演台本・演出:浅野佳成 演出助手:江原早哉香 音楽:八幡茂
舞台美術:アンジェイ・ピョントコフスキ Andrzej Piątokwski
照明:坂野貢也 音響:実吉英一 舞台監督:佐田剛久
製作:佐藤春江

出演:辻由美子/柳瀬太一/田中悟/稲葉礼恵/佐野準
車宗洸/仲村三千代/白石圭司/栗山友彦 ほか


第二次世界大戦が勃発した1939年、ブレヒトが亡命中に執筆した問題作。戦争によって街を奪われた人たち、そしてそこにあった生活をも奪われた人たちが〈あとから生まれてくる人たち〉に歌う〈自由と受難の劇〉。
17世紀のヨーロッパで起きた宗教戦争(三十年戦争)のさなか、幌馬車に商品を積んで軍隊を追いながら「戦争」で生計を立てている肝っ玉おっ母は、その代償としてひとり、またひとりと子どもを失う。しかし彼女は軍隊を追って、ひとり幌馬車を曳く……。
『肝っ玉おっ母とその子供たち』は、レパートリーシアターKAZEのオープニング記念公演として1999年に初演。その後、拠点劇場での上演を重ね、代表的レパートリー作品となりました。
2006年からは終幕に“あとから生まれてくる人たちに―”という詩の朗読を加え、全国巡演レパートリーとして高校生・中学生を対象とした上演を行っています。
若い観客と向き合うこの上演活動は、戦争という限りない悲惨さの発見とともに、苦境にあってもなお生き続け、笑い、泣く人間の力強さを発見し、感じてほしいと問うブレヒトの世界が、客席と多様に呼応し、現代におけるこの作品世界を深化させています。
今回の公演は、5月~7月まで行う東日本地域巡回公演を終えての凱旋公演です。

[東日本地域巡回公演 5月~7月/春の劇場体験週間 2012年3月]

5月下旬~7月中旬まで、東北・関東・甲信越地域での巡回公演を行います。また2012年3月には、レパートリーシアターKAZEにて近隣の中学生に向けて「春の劇場体験週間」として上演します。

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)

文化庁

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ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎 JEANNE ET LE FEU

9月1日[木]~5日[月]開演:平日7時/土日2時
*当初の日程を変更し、上記日程で上演させて頂きます。

作:マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec 訳:志賀重仁
演出:浅野佳成 上演台本:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcãrãu
舞台美術・衣裳:ステラ・ヴェレブチュアヌ Stela Verebceanu
照明:坂野貢也 音響:渡辺雄亮 舞台監督:長谷川敬久
演出助手:江原早哉香 製作:佐藤春江

出演:白根有子/栗山友彦/田中賢一/木村奈津子/佐藤勇太
車宗洸/稲葉礼恵/仲村三千代/佐野準/田中悟 ほか


ひとりの平凡な少女=ジャンヌの強い意志と信念に裏打ちされた行動がもたらした“勇気”と“純粋無垢な心”が生み出した奇跡の物語……永遠に語り継ぐべき聖なる伝説。
マテイ・ヴィスニユックがKAZEに書き下ろした作品。ウジェーヌ・イヨネスコ劇場との共同製作により2008年にモルドバ共和国でプレミア上演、〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2009〉で初演。今回、芸術監督 浅野佳成が演出を担い、KAZEの俳優とスタッフによって劇団のオリジナル作品として取り組みます。

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)

文化庁

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ハムレット Hamlet ―to be or not to be

12月23日[金・祝]~25日[日]開演:2時

作:ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare 訳:小田島雄志
演出:浅野佳成/ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcãrãu
舞台美術・衣裳:ステラ・ヴェレブチュアヌ Stela Verebceanu
音楽:マリアン・スタルチェア Marian Starcea 照明:塚本悟
音響:渡辺雄亮 舞台監督:長谷川敬久 製作:佐藤春江

出演:佐野準/稲葉礼恵/柳瀬太一/柴崎美納/栗山友彦
坂牧明/車宗洸/田中賢一/田中悟/白石圭司
佐藤勇太/清水菜穂子


偉大な国王だった父の死、直後に母と叔父が結婚。大人たちの争いや不正義、権力への迎合を目の当たりにしたハムレットは、自分自身に、そして社会に対して問いかける。
To be or not to be―このままでいいのか、いけないのか。
“よりアクチュアリティーのあるハムレットを”との意図でウジェーヌ・イヨネスコ劇場と共同製作し、2004年に初演したレパートリー。10月~12月に西日本地域・九州全県を巡演し、拠点劇場での凱旋公演となります。

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)

文化庁

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戦場のような女あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について
LA FEMME COMME CHAMP DE BATAILLE
ou Du sexe de la femme comme champ de bataille dans la guerre en Bosnie

2012年1月26日[木]~30日[月]開演:平日7時/土日2時

作:マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec 訳:川口覚子
演出:江原早哉香 舞台美術:高田一郎 音楽:八幡茂
照明:フランソワ・シャファン Francois Chaffin
衣裳:ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piątkowska
音響:渡辺雄亮 照明オペレータ:坂野貢也 舞台監督:長谷川敬久
演出協力:佐藤薫 製作:佐藤春江
出演:柴崎美納/工藤順子 ほか 
著作権代理:(株)フランス著作権事務所


アメリカ人のケイトはボスニア紛争の死体置場の発掘に参加、今はドイツのNATO医療センターの精神科医として、敵対する民族間のレイプ被害者ドラの治療を行っている。 女ふたりの全世界に向けられた言葉が、民族紛争、そして戦場と化した人間の根源を浮かび上がらせていく。 作家マテイ本人から「私の作品世界をもっともよく反映させてくれた上演」と言われた風の代表的レパートリー。演出は前回、浅野佳成と協同演出した江原早哉香が務める。

後援:中野区


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肝っ玉おっ母とその子供たち ―あとから生まれてくる人たちに
Mutter Courage und ihre Kinder

2012年3月10日[土]~11日[日]開演:2時

3月7日~9日は〈春の劇場体験週間〉として近隣の中学校が鑑賞します

作:ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht 訳:岩淵達治
上演台本・演出:浅野佳成 演出助手:江原早哉香 作曲:八幡茂
舞台美術・衣裳:アンジェイ・ピョントコフスキ Andrzej Piątokwski
照明:坂野貢也 音響:実吉英一 照明オペレータ:森本晃将
音響オペレータ:酒見篤志 舞台監督:佐田剛久
製作:佐藤春江

出演:辻由美子/柳瀬太一/田中悟/稲葉礼恵/佐野準
車宗洸/仲村三千代/白石圭司/栗山友彦


戦争によって街を奪われた人たち、そしてそこにあった生活をも奪われた人たちが〈あとから生まれてくる人たち〉に歌う〈自由と受難の劇〉。
宗教戦争(三十年戦争)のさなか、幌馬車に商品を積んで戦争で生計を立てている肝っ玉おっ母は、その代償としてひとりまたひとりと子どもを失う。しかし彼女は軍隊を追って、ひとり幌馬車を曳く……。
1999年の初演から上演を重ね、2006年からは高校生・中学生を対象とした全国巡演を行っているKAZEの代表的レパートリー。

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
後援:ドイツ連邦共和国大使館

文化庁

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セチュアンの善人 Der gute Mensch von Sezuan

2012年3月27日[火]~4月1日[日]開演:平日7時/土日2時
*当初の日程を変更し、上記日程で上演させて頂きます。

作:ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht 訳:岩淵達治
演出:浅野佳成
演出助手:江原早哉香/南雲史成
音楽:パウル・デッサウ Paul Dessau
舞台美術:高田一郎 舞台美術助手:佐田剛久
衣裳:ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piątokwska
照明:塚本悟 照明オペレータ:坂野貢也 音響:渡辺雄亮
舞台監督:長谷川敬久 製作:佐藤春江 歌唱指導:八幡光子
音楽監督:八幡茂

出演:渋谷愛/栗山友彦/柳瀬太一/緒方一則/白根有子
佐藤勇太/酒井宗親/保角淳子/柴崎美納/田中悟
田中賢一/佐野準/中村滋/車宗洸/白石圭司
木村奈津子/稲葉礼恵/仲村三千代/清水菜穂子
工藤順子/西垣耕造/坂牧明/辻由美子
オリビエ・コント Olivier Comte
ニコラ・ビルダー Nicolas Bilder
エリック・ベンヤミン Eric Benyamine
(Les Souffleurs commandos poetiques)


KAZEは、エンタテインメント重視に陥りがちな舞台=劇場の在り方に対し、いま一度私たちにとって「演劇」「舞台と客席」とは何かを問い直す試みとして、レパートーリーシステムをスタートさせ、20世紀を代表する亡命作家ブレヒト作品の上演に創作の力を注いできました。
今回いよいよ、芸術監督 浅野佳成の演出、劇団の俳優総出演、さらにフランスの俳優オリビエ・コントと街頭詩劇“スーフルール・コマンド・ポエティック”のメンバーを招聘し、中国を舞台にした社会風刺劇、『セチュアンの善人』に臨みます!
KAZEのブレヒト新作にご期待ください。


善人であり しかも生きよ―
「ひとりでも人間らしく生きている善良な人間がいる限り、この世は今のままでよい」という神さま会議の決議に基づいて、三人の神さまが善人を探しに下界に降りてくる。通りすがりのセチュアンの町で、一夜の宿を探すなか、唯一の善人、娼婦シェン・テに出会う。
しかし我々の世界では、善良な人間は、善良なままでは生きられない。「善人のままで生きていろ」という神さまの掟は、稲妻のようにシェン・テを真っ二つに引き裂いた。
シェン・テは利己的な人々から身を守るため、情け知らずで貪欲な従兄シュイ・タの個性を身につけて生きていくが……。

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)

文化庁

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