東京演劇集団風 創立30周年記念 第94回公演[新作]

記憶の通り路
 

作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec  翻訳:川口覚子
構成・演出:江原早哉香

 

828日[火]~92日[日]平日7時/土日2時開演

 

出演:柳瀬太一
    白根有子
    辻由美子
    西垣耕造
    中村滋
    白石圭司
    佐藤勇太
    倉八ほなみ
    髙階ひかり
    酒井宗親

 

舞台美術・衣装:アンドラ・バドゥレスコ
              Andra Badulesco
作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ
              Benjamin Coursier
人形・マスク美術:エリック・ドゥニオー
      Éric Deniaud〈Le Collectif Kahraba〉
音響:渡辺雄亮  照明:坂野貢也
舞台監督:佐田剛久

著作権代理:㈱フランス著作権事務所
後援:在日ルーマニア大使館

 
 

会場:レパートリーシアター KAZE
2018 年 8 月28日[火]~9月2日[日]
開演:平日 7 時/土日 2 時[全席自由]
入場料:当日 4000 円/前売 3800 円/学生 3300 円

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記憶の通り路

私、あなたと一緒に生きたのよ―
 ひとりの男が出会う若い娘。彼女は自ら「大潮」だと名乗る。
  彼女の波に飲み込まれた男は、記憶の穴へと落ちていく―。
   戦死してもなお凱旋の夢を語る無数の兵士たち、
   万国人権領土の国境を越えることを願う女と子ども、
   海へと導く盲導犬、星や月を見上げる余裕もない人々……。
     そして物乞いのスペシャリストは言う
       「孤独に苛まれている老婦人には気をつけて!」

 
―― 潜在的共存へと向かう記憶の通り路パサージュ ――
 
 詩のことばによって描かれるそれらの記憶は、
  現代社会の裂け目、切断面として浮かび上がります。
   孤独に置かれた人間の過去、手放したくない美しい風景、
  傷つけ傷つけられ、殺し殺されるという繰り返される人間の歴史……。
         いまを生きるひとりひとりの中にその記憶が潜んでいる。
『なぜ ヘカベ』『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』
など、これまでマテイ・ヴィスニユック作品の上演を通して、歴史とそこに
生きる人々の多義性を大胆かつ精緻に描き評価を得てきた演出の江原が、
俳優とともに、劇団創立30周年記念を締めくくる新作に取り組みます。
     過去と未来が収斂された、未知なる“いま”を
            客席と分かち合えることを願っています。