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■ 『パンダの物語』壮行会 開催
2008年6月21日(土)17:00~
レパートリーシアターKAZEにて
会費:1000円
~モルドバ、ルーマニア、フランス、3カ国での招待参加公演と、アヴィニヨン演劇祭参加について~
2007年に浅野佳成演出で初演したマテイ・ヴィスニユック作『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの物語』が、海外公演に出発する。”ビエンナーレKAZE演劇祭”などでの海外で活躍する演劇人たちとの交流を通して生まれた、レパートリーシアターKAZE初の海外遠征公演。
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作:マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec
訳:川口覚子
演出:南雲史成
出演:中村滋/渋谷愛
音楽:八幡茂
舞台美術:ズザンナ・ピョントコフスカ
舞台監督:江原早哉香
音響オペレータ:車宗洸
照明オペレータ:安永瞬
協力:志賀重仁/イワナ・シンク
後援:日本大学芸術学部演劇学科
助成:EU・ジャパンフェスト日本委員会
日仏交流150周年記念事業 |
■ 『パンダの物語』海外遠征に向けて
2008年、東京演劇集団風は『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの物語』で世界最大の演劇祭であるアヴィニョン国際演劇祭に正式参加します。
毎年、世界各国から集結した1000もの劇団が、アヴィニョンの至る所でそれぞれの芸術作品を上演していき、南フランスの暑さがともなって人々の熱気が高まっていく演劇祭です。訪れる観客は10万人にも及びます。自分たちの身振り手振りを駆使し、チラシを配ったりしながら、彼らを劇場まで連れてこなければなりません。公演によっては、わずかばかりの観客ということもあり、“1日に5人来れば良いほう”とも言われているほどに、この演劇祭には上演し続けていく厳しさがあります。その厳しさの中で、私たちは7月の間、20ステージを上演していきます。
私たちにとって多くの点で初の試みとなる公演です。今回のチームは20代半ばまでの若手だけで編成されており、若手劇団員だけでなく日本大学芸術学部演劇学科の学生や、情熱をもった同年代のスタッフという異色なチームでの海外遠征です。演出も芸術監督の浅野佳成に替わり、私(南雲史成)が担当し、稽古を重ねました。
そして、ビエンナーレKAZE演劇祭で出会ったブリニー劇場の芸術監督フランソワ・シャファン氏が今回の公演に際し、照明をデザインするとともに、演劇祭に向けての総合アドバイザーとして参加してくれます。
ですが、アヴィニョン国際演劇祭においては、こういったことはあまり珍しいことではありません。『年老いたクラウン』を演じたフランスの俳優オリビエ・コントも、23歳のときに初めてアヴィニョンの街に足を踏み入れたといいます。
この異なる言語・文化を持った各国の人々と私たちの持つ言葉や文化の違いによる壁は、アヴィニョンの町を囲む城壁のように、当然のようにして立ちはだかってくることと思います。壁をつくって我と我が身を守っていくのではなく、眼前にあるこの壁を見据え、それぞれが“今というとき”に厳しさの中で正面から向き合い、KAZEの演劇を世界に通用させていき、そこからまた新たな価値を生みだしていきたいと考えています。通じていくのは言語の中にではなく、人と人の間に生まれてくるものなのではないでしょうか。その経験を力にして日本に持ち帰り、世界を感じる場をつくり続けていきたいと考えています。
7月のアヴィニョン遠征に先立ち、イヨネスコ劇場のBITEIフェスティバル(モルドバ)とシビウ国際演劇祭(ルーマニア)に招待され、参加してきます。そのご報告と、アヴィニョンに向けての意気込みを皆様にお伝えできればと思っています。
『フランクフルトにいるサックス奏者が語るパンダの物語』演出・南雲史成
■ 海外公演 スケジュール
◆モルドバ公演◆
第8回ウジェーヌ・イヨネスコ劇場ビエンナーレ国際演劇祭 招待参加(2008.5.28~31開催)
The Eighth edition of International Theatre Festival BITEI(Biennial
of Eugene IonescoTheatre)
公演日:2008.5.30 17:00開演
◆ルーマニア公演◆
第15回シビウ国際演劇祭 招待参加(2008.5.31~6.4開催)
15th Sibiu International Theater Festival
公演日:2008.6.2 17:00開演
◆ フランス公演 ◆
ブリニー劇場 招待公演 (2008.6.29 16:00開演) Theatre De Bligny
アヴィニョン演劇祭OFF 参加公演(2008.7.10~31上演) Festival d' Avignon
ブル・ヌフ劇場 Theatre du Bourg-Neuf
■ 公演劇場、フェスティバルについて
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第8回ウジェーヌ・イヨネスコ劇場
ビエンナーレ国際演劇祭 (2008.5.28~31開催)
The Eighth edition of International Theatre Festival BITEI(Biennial of Eugene IonescoTheatre)
03年の第1回〈ビエンナーレKAZE演劇祭〉に『チェーホフ・マシン』で参加してくれて以来、交流を深めているモルドバ・キシニョフにあるイヨネスコ劇場。04年には芸術監督のペトル・ブトカレウ(Petru Vutcarau)演出により『ハムレット』 を共同製作、〈ビエンナーレKAZE演劇祭2005〉では『ピカソの女たち』を競演。06年には辻由美子がペトル・ブトカレウ演出『ピカソの女たち~オルガ』で、このフェスティバルに招待参加している。また今年3~4月の1カ月間、KAZEのメンバー7人がモルドバに赴き、イヨネスコ劇場との新たな共同製作、マテイ・ヴィスニユック作/ペトル・ブトカレウ演出『ジャンヌ・ダルク』を稽古し、公開舞台稽古プレミアム公演を行った。
*『パンダ』のメンバーは5月27日に出国。 28日にチラシ撒き、29日に仕込・舞台稽古。会場はジンタ・ラティーナ劇場(Ginta Latina Theatre)。 |
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■ 海外公演・メンバー紹介
演出:南雲史成
Director:Fuminari Nagumo
出演:中村滋
Shigeru Nakamura
出演:渋谷愛
Ai Shibuya
舞台監督:江原早哉香
Sayaka Ehara

日本大学芸術学部演劇学科卒業。高校では俳優、大学では舞台監督と演劇を総合的に学び、現在はフリーの舞台監督として舞踊・演劇など
様々な分野で活躍中。
音響オペレーター:車宗洸
Soukou Sya
照明オペレーター:安永瞬
Syun Yasunaga

日本大学芸術学部演劇学科
・照明コース在学中。
照明家・塚本悟氏に師事し、様々な現場で自身を鍛えている。
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第15回シビウ国際演劇祭 (2008.5.31~6.4開催)
15th Sibiu International Theater Festival
02年にレパートリーシアターKAZEに招聘し、『白痴』を公演したラドゥ・スタンカ劇場が主催しているシビウ国際演劇祭。ディレクターはコンスタンティン・キリヤック(Constantin Chiriac)氏。参加国70カ国、参加団体350にのぼるヨーロッパ3大演劇祭のひとつ。キリヤック氏には再三にわたり招待の声をかけてもらっていたが、今回、初めて実現することとなった。
*『パンダ』のメンバーはモルドバ公演の翌日31日にモルドバ・キシニョフから出発して、ルーマニア・ブカレストに到着し、バスで7時間ほどかけて深夜にシビウに入る。6月1日はチラシ撒きとフェスティバルを観劇。6月2日(月)朝8時から仕込んで17時開演。会場はゴングシアター(Gong Theatre)。4日にシビウを出発し、5日に帰国予定。
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ブリニー劇場 招待公演 (2008.6.29 16:00開演) Theatre De Bligny
オリビエ・コントのモノドラマ『年老いたクラウン』の照明デザイナーとして2005年、2007年と2回続けて〈ビエンナーレKAZE演劇祭〉に参加してくれたフランソワ・シャファン(Francois Chaffin)氏が芸術監督を務める劇場。パリ郊外に位置し、周囲が病院に囲まれた劇場。客席数210ほどの中劇場。彼の“Theatre du Menteur(嘘つき劇団)”が拠点劇場として活動している。
シャファン氏から、アヴィニョンに入る前の舞台稽古と公演をブリニー劇場でどうぞという提案を受ける形で、この招待公演が生まれた。アヴィニョン演劇祭参加に際して、氏にはコーディネーターとしてサポートしていただき、照明デザインも引き受けてくれた。去る5月5日~11日の1週間、日本に滞在し、『パンダ』の稽古にじっくり付き合って、明かりづくりと打ち合わせが行われた。
*『パンダ』のメンバーはモルドバ、ルーマニア公演を終えて6月5日にレパートリーシアターKAZEに帰ってきた後、2カ国での実感をもとにさらに稽古を重ね、13日には日本大学芸術学部演劇学科 中講堂で公開舞台稽古を行う。23日にフランスへ向けて出発し、28日までブリニー劇場にて仕込・舞台稽古を行う。上演は29日(日)16時開演。
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アヴィニョン演劇祭OFF 参加公演(2008.7.10~31上演) Festival d' Avignon
ブル・ヌフ劇場 Theatre du Bourg-Neuf
アヴィニョンの中心に位置し、伝統があり重要な作品が生まれてきた劇場。オリビエ・コント氏は1996年に『年老いたクラウン』をブル・ヌフ劇場でロングラン上演した。フランソワ・シャファン氏も何度もこの劇場で公演した実績がある。
アヴィニョン演劇祭参加に向けてKAZEが上演の場を求めたときに、劇作家マテイ・ヴィスニユック氏の案内によって浅野佳成がアヴィニョン中の劇場という劇場を歩き回り、KAZEの公演にふさわしい場所として確かな感触を得られたのが、このブル・ヌフ劇場。「赤」と「青」の2つの劇場を持ち、今回は赤の劇場で上演していく。客席数66席の小劇場である。
*『パンダ』のメンバーは7月1日にアヴィニョン着。チラシ撒きなど宣伝活動をしながらリハーサルを行い、10日~31日(22・29日は休演) まで全20ステージの公演。開演は16時。8月3日に日本に帰国。
*アヴィニョン演劇祭について
アヴィニョン演劇祭は、毎年7月に3~4週間かけて南フランス・プロヴァンスの都市アヴィニョンで開かれる演劇、バレエ、ダンス、路上パフォーマンスなどが繰り広げられる国際的なフェスティバルで、今年で62回目を迎える。
期間中は、町の人口に匹敵する約10万人の観客と演者が、フランスをはじめ各国から集まり、町全体が祭りの雰囲気に包まれる。INと呼ばれる招待公演と、OFFと呼ばれる自主公演の2つの組織によって同時期に開催され、2007年のINでは約20カ所で34の演目が、OFFでは町内外の劇場・協会・体育館・カフェ・ガレージなど約120の会場で約1000の演目が上演された。OFFは宣伝が自由なので、町にはポスターが貼りめぐらされ、朝から深夜までの公演と呼び込み、大道芸人とその人垣などでごった返す。
創始は第2次世界大戦直後の1947年、俳優で演出家のジャン・ヴィラール(Jean Vilar)により教皇庁の中庭で野外演劇が上演されたのが発端。戦後の復興への欲求に、演劇の地方分権化と民衆への解放という彼のテーマが重なった。60年代に入り多様化し始め、自主公演や舞踊も加わり、71年にはOFFが定着し、活況を呈している。
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