POURQUOI HECUBE? なぜ ヘカベ

マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec

1956 年、チャウシェスク政権下のルーマニアに生まれる。1987 年、フランスに亡命。現在約 30 作品の戯曲、小説、詩集が出版され、約20 カ国で作品が上演されている。共産主義体制が崩壊した後のルーマニアでは、最も上演される劇作家のひとりとなった。
2009 年、フランス作家協会(SACD)よりヨーロッパ賞受賞。東京演劇集団風への書き下ろし作品は『ジャンヌ・ダルク ―ジャンヌと炎』(2008 年)『ニーナあるいは剥製のかもめの脆さについて』(2010 年)に続く3作目となる。

第82回公演【新作】

POURQUOI HECUBE? なぜ ヘカベ

94日[水]~11日[水]

開演:平日7時/土日2時[全席自由]

ギリシャ悲劇『ヘカベ』を題材にしたフランスの現代作家
マテイ・ヴィスニユックによる書き下ろし

 ヘカベはトロイアの王妃として栄華を誇り、多くの子にも恵まれながら、ギリシャとの戦争によってそのすべてを失う。19 人の息子は戦乱に斃れ、自らは敵将の奴隷となり、生き残った最後の息子と美しい娘もまた、伝統としきたりの犠牲となって命を落とす。
 権力を争い、富を求め、あるいは復讐に取り憑かれて、勝者は敗者に、被害者はまた加害者となりながら、高い塔を築いては破壊を繰り返す人間たち。

 「もしすべてが愛によって生まれたのだったら、どうしてこれほどの残酷さ、これほどの戦い、これほどの悲しみが存在するんだろうか?」

 戦争と悲劇、人間の業、社会への怒り。死と廃墟の只中で、引き裂かれた老女ヘカベの問いを過去から現代へと響かせる時、私たちはその叫びにいま、何を聞くのか ―。
 演出は、『ニーナ あるいは剥製のかもめの脆さについて』『戦場のような女あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について』などのマテイ・ヴィスニユック作品を手掛けてきた江原早哉香。今回は、「現実世界と対立するひとりの女性の内奥の世界を描き、自らと他者が持つ生の力に訴えたい」という江原の提案を受け、東京演劇集団風に書き下ろしたマテイ・ヴィスニユックの最新作。


第82回公演【新作】

なぜ ヘカベ POURQUOI HECUBE?

作:マテイ・ヴィスニユック Matei Visniec 翻訳:谷島貫太
演出:江原早哉香Sayaka Ehara

【出演】

辻由美子
坂牧明/白根有子/栗山友彦
酒井宗親/柳瀬太一/柴崎美納/緒方一則
中村滋/車宗洸/白石圭司/稲葉礼恵/佐藤勇太/佐野準
渋谷愛/田中賢一/田中悟/保角淳子/木村奈津子/工藤順子
清水菜穂子/仲村三千代/髙階ひかり/倉八ほなみ

芸術監督・企画:浅野佳成

舞台美術・衣裳:アンドラ・バドゥレスコ Andra Badulesco
照明:フランソワ・シャファン Francois Chaffin〈Theatre du Menteur〉
作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier〈Theatre du Menteur〉
音響:渡辺雄亮
仮面制作:エリック・ドゥニオー Eric Deniaud〈Le Collectif Kahraba〉
照明オペレータ:坂野貢也
音響オペレータ:酒見篤志
舞台監督:佐田剛久
制作:佐藤春江


会場:レパートリーシアターKAZE
9月4日[水]~ 11 日[水]
開演:平日 7 時/土日 2 時[全席自由]
入場料:当日 4000 円/前売 3800 円/学生 3300 円

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
   在日ルーマニア大使館/中野区