旅公演日記

旅公演日記2006春

星の王子さま Le Petit Prince

作:サン=テグジュペリ●演出:浅野佳成/関東・東北・甲信越地方

<キャスト>
王子: 白根有子
飛行士: 緒方一則
ヘビ: 酒井宗親
キツネ: 工藤順子
花: 高山真奈美/仲村三千代
星の住人: 栗山友彦/田中悟/田中賢一

ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち

作:松兼功●演出:浅野佳成/東海・関西・中国・四国地方

<キャスト>
ヘレン・ケラー: 稲葉礼恵
アニー・サリバン: 柴崎美納
アーサー・ケラー: 坂牧明/近藤隼(劇団芋屋)
ケート・ケラー: 保角淳子
ジェイムス・ケラー: 白石圭司
アナグノス: 柳瀬太一
ビニー: 清水菜穂子
パーシー: 中村滋/佐藤勇太

旅は折り返しの週。
2006/07/12
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5月下旬にスタートした旅公演も中日を過ぎ、それを機にここまでの公演を振り返り、気持ちも新たに折り返しの週となりました。

6月下旬、梅雨只中の体育館。熱気と湿気の籠もる中、生徒はどう観るだろうか。そんなことを気に掛けながら開演を待っていました。いよいよ開演のベルが鳴り、暗転。生徒たちのざわめき、音楽、照明が入り一転して静寂。客席の空気が一瞬にして変わる。そこには、これから何が起こるのかと、生徒一人一人が創りだす空気と、空間が存在していました。
上演中、何度か幕間から生徒達の様子を伺いましたが、私の心配もよそに、2時間近い上演時間の中、集中して観る生徒の姿が印象に残りました。

また、観劇後、ある先生の感想から「今日は生徒が集中して観ていたので、一人一人、自分なりに感じることがあっただろうと思う。たとえ今、解らないことがあったとしても、何かの機会に気付いたり、思い出したり、これから徐々に解ってくれたらいいと思う。」というお話を伺いました。
私はその先生の言葉には生徒への暖かい想いが込められていると感じました。今しか感じられないことと、今だから感じられること。ということがあるように、生徒の皆さんには、今日の舞台を観て“何か”感じたことがあると思います。
それが種として心に残って、いつか芽が出ることを願っています。

旅班は、今週は岩手県に始まり、青森→新潟→神奈川県と公演。写真は、新潟県・西新発田高校体育館で。


田中悟
中日を終えて、旅後半へ。
2006/07/09
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2006年春の「星の王子さま」公演の旅も、早くも後盤に差し掛かりました。
世界中で読み継がれている、大ベストセラー「星の王子さま」。その作品を舞台で演じ、また現代の中・高校生たちの前で演じるとはどういうことなのか。模索しながらの公演が、一日、また一日と続いています。

ひとつの公演をつくるためには、様々な要素が重なり合っています。
客席の反応や視線、俳優の状態、体育館や会館の条件などなど…。劇団と学校が、お互いに、公演のためにかけてきた時間を経て、上演は約2時間弱。「舞台は生きもの」。その生きものの鼓動の波に乗って、客席と舞台の交流の一瞬を探したいと願う毎日です。

今週は、6月19日東京・京華中学、高校の公演から始まり、群馬県、秋田県という旅。元気な反応があったり、またじっと見入る客席であったり、学校によって反応はさまざまでした。また、公演後生徒さんにお手伝いいただきながら、見終わった後の生徒さんたちの表情を見て、ホッとする毎日です。

旅班は秋田県から岩手県・宮古市へ移動。旅はまだまだ続きます。

★写真は、6月22日秋田県・花輪高校で公演後に撤去作業を手伝ってくれている生徒さんたち。


白根有子
真夏日が続く旅。
2006/07/08
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『ヘレン・ケラー』旅班は真夏日の続く西日本で、元気に旅を続けています。大阪・関西大倉学園に始まった今週は、梅花高校(大阪)、関西中央高校(奈良県)、久世中学校(岡山県)など、『星の王子さま』や『Touch~孤独から愛へ』も含め2度、3度と上演してきた学校が続き、前回公演の生徒さんや先生の顔、様々な出来事が思い起こされる週となりました。

また今回初めて上演した勝山中学校からは、さっそく生徒さんの感想が届きました。「あきらめない」ことや「可能性を信じる」こと、「ヘレンやサリバン先生の一生懸命な姿が心に残った」という感想が多くありました。
「あきらめない」ことは、座談会でも度々生徒さんの話題にあがります。人生の扉をひとつずつ開いていく10代の彼ら、彼女たちが、「強くたくましく立ち上がる」ことを、サリバン先生さながら願います。
先生方からは、「何でもやりたい放題やらせておくのは、あの子に対しての裏切りだ」というサリバン先生の言葉が印象に残ったと、この旅ではよく言われます。個性を尊重することと、いけないことをいけないと教えること。生徒との関わりの中で揺れ動き、教師の使命を模索する先生の姿を感じます。

旅はこの後一時帰京。7月3日に再出発し、残すところ10ステージの公演です。
★写真は関西中央高校。座談会に残ってくれた生徒さんたちと。


柴崎美納
『ヘレン・ケラー』三週めです
2006/07/08
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ヘレンケラーの春の旅公演もちょうど半分が終わりました。
今週は横田高校、平田高校、松江工業高校、京都女子高校で公演を行いました。 
舞台を真剣に見ていた学生が、舞台装置の搬出を手伝ってくれる。そんな姿を見ていると一つの舞台を劇団員と高校生で作り上げていると実感します。
 
これまで出会ってきた生徒のみなさんと、これから出会う生徒のみなさんにとって楽しい観劇のなかに何が残せるのか。
残り少なくなっていく公演数のなかで、常にお互いを高め合える関係に段々となってきていると感じます。

写真は横田高校の生徒さんたちと、座談会でのショット!


白石圭司
『星の王子さま』旅班、4週目に突入!
2006/06/19
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梅雨の季節に入りましたが、大雨の時は殆んどバス移動中。搬入時も搬出時も、天候に恵まれた一週間でした。
6月12日(月)は秋田県横手市の増田高校体育館での公演。開演時は雨雲が立ち込め、間もなく、ポツリ、ポツリと降り始めたのに、終演時にはうそのような晴天!搬出を手伝ってくれたバレー部、バスケット部の諸君もカラッと明るくて、元気一杯。清清しさが印象に残りました。
翌13日(火)は、秋田県民会館に於て、金足農業高校の生徒の皆さんたちが観劇。集中した良い客席でした。(終演後に新聞部のインタビューもあり、その様子は“風のブログ”を参照してください。)
14日(水)、宮城県の鴬沢工業高校体育館。200人程の少ない観客席でしたが、とても楽しんで観てくれました。以前『ヘレン・ケラー』も観ていただいており、また新たな出会いが果たせました。たくさんの搬出のお手伝いの先生や生徒さんたちに見送られ、「王子班」は群馬県までの長距離移動に向けて、学校を後にしました。
翌15日(木)は渋川市民会館で渋川青翠高校の生徒さんたちが観劇。この学校は、風創立間もない頃の『ハムレット』を観ていただいており(その頃は渋川西高校でした)、久しぶりの風公演をしっかり観てくれました。
うっとおしい雨が続いていますが、体調管理に気を配りながら、一回一回の出会いを大切に、芝居を創り続けていきたいと思っています。
★写真は鴬沢工業高校で、公演後の撤去作業を手伝ってくれた生徒さん、先生たちと!


酒井宗親