旅公演日記

旅公演日記2004秋

星の王子さま Le Petit Prince

作:サン=テグジュペリ●演出:浅野佳成/関東・関西・中国・四国地方ほか

<キャスト>
王子: 東珠実
飛行士: 緒方一則
ヘビ: 栗山友彦
キツネ: 工藤順子
花: 仲村三千代
星の住人たち: 久保雅信

ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~

作:松兼 功●演出:浅野佳成/九州地方

<キャスト>
ヘレン・ケラー: 白根有子
アニー・サリバン: 柴崎美納
アーサー・ケラー: 酒井宗親
ケート・ケラー: 斎藤清美
アナグノス: 柳瀬太一
ジェイムス・ケラー: 加藤泰斗
ビニー: 清水菜穂子
パーシー: 稲葉礼恵

オリビエ・ダゲイさん四国に到着!!!
2005/03/07
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 サン=テグジュペリ作品の著作権相続者であるオリビエ・ダゲイさんは、サン=テグジュペリの妹さんのお孫さんです。10年前に『星の王子さま』を作り続けていく扉を開けてくれたのが、当時著作権相続者代表であったお兄さんのフレデリック・ダゲイさんです。
 21日劇団員の白根有子と、研究生の久保雅信が同行してダゲイさんも四国は香川に到着されました。この日の夜は旅班全員そろって初顔合わせ。出会いと明日の公演を祈って乾杯!
 リハーサルでは、先生方の熱演に笑みあふれるダゲイさんとマサールさん。本番前に「今日、この公演をサンテグジュペリがどこかの星から見守っているでしょう」と挨拶され、あたたかい気持ちとちょっぴり緊張したなかで芝居が始まりました。芝居が進むにつれ客席も緊張がほぐれ、ラストはみんなの声が体育館いっぱいに響き渡りました。全員の思いがきっと王子さまを通して、サンテグジュペリに届いているに違いないと感じています。終演後再会を祈って、互いに熱い握手を交しました。


工藤順子
フランス・ガリマール社、マサールさん『星の王子さま』の旅公演に合流!
2005/03/05
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 21日、香川大学教育学部付属坂出小学校にサン=テグジュペリ作品の著作権相続の代理人であるフランスはガリマール社、フレデリック・マサールさんと通訳のコリーヌ・カンタンさんが来日されました。ガリマール社との出会いは10年前に遡ります。前任で今は退職された、ジャクリーン・スーフィーさんとの出会いにより、この作品を再構成していくために演出の浅野もフランスに行き意見交換をしていくなかで交流も生れ、私たちにとってもこの時代の中で、今なぜこの作品を上演していくのか問い返すことにもなったのです。
 昨年2月、再び演出の浅野を始め王子役の東、そして今回花役の柴崎がガリマール社を訪れ、日本の子供たちがどのように見ているか、これまで公演してきた学校の報告をしてきました.そして今回、来日されることになったのです。学校の体育館を使った公演はフランスでもないらしく舞台作りをしているスタッフの動きや、午前中に行なわれたリハーサルにも非常に興味を持って見ていらっしゃいました。本番後、こんなに元気あふれる『星の王子さま』は見たことがないと喜んでいらっしゃいました。
 明日はサン=テグジュペリの遺族であるオリビエ・ダゲイさんが来日されます。


工藤順子
2005冬『星の王子さま』本物の舞台芸術体験事業公演スタート!
2005/03/05
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 2月11日『星の王子さま』ツアーメンバー20名がレパートリーシアターを四国へ向けて出発しました。2005年最初の旅公演は、チームも再編成され新たなスタートを切りました。今回の公演は、昨年秋に行なわれた文化庁企画「本物の舞台芸術体験事業」の追加公演として組まれたツアーです。14日を初日に四国、兵庫県で公演します。昨年の秋の公演同様に、参加型の公演です。今回は半分以上が小学校の公演で、風の旅公演では高校での公演が多く、私たちにとっても新鮮で刺激のある公演になっています。
 小学校の公演でまず感じるのは、特に低学年の生徒さんたちは芝居を見て受け止めた感情をストレートに表に出してくるということです。飛行士が描いたスケッチブックの絵を見て「帽子だ!」とか「ゾウが入っている!」とか叫んだりしながら見ています。サン=テグジュペリが『星の王子さま』に残した子供の心というものを小学生の反応によって私たちが気付かされています。飛行士が王子のためにヒツジの絵を描く場面で、王子は飛行士が描いたヒツジをことごとく「だめ、だめ」といって書き直させます。「だめ!」の繰り返しに小学生は大笑いして見ています。このような同じ事の繰り返し、反復は、王子の芝居の中にいくつか出てきます。小学生はこの反復によく反応しています。それぞれの反復を批判したり、面白がったり時には手拍子を入れて盛り上がったりするなかで自分たちで王子の世界を作っていくのです。彼らは芝居を見ながらいつも一生懸命です。生徒さんたちの中に『星の王子さま』がどのように記憶に残っていくでしょうか。一回一回の公演で風を吹かせたいと新たに感じています。


栗山友彦
本番前の打ち合わせ
2005/02/24
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公演を成功させるため、本番前に先生や生徒と念入りに打ち合わせをします。
写真は舞台監督長谷川と児童代表とのカーテンコールの打ち合わせ中。


栗山友彦
『ヘレン・ケラー』秋のツアー終了。
2005/01/25
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日向市を出て旅班は再び鹿児島へ。翌10日は宮之城農業高校での公演。先生から「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、とてもいい子たちですので……。」と引き渡された福祉課の生徒さんたちとの座談会は、楽しい時間でした。『ヘレン・ケラー』の作品のなかに含まれるたくさんのテーマは、ひとつ取り出しても話が尽きません。皆さんの体験を聴きながら、単純なことだけれど「あきらめない」ってやっぱり難しい。でも喜んでいる姿を見るのってやっぱり嬉しい。若い感覚は単純なことにこそ価値を見つけてくれるのかもしれません。
翌日は、またまた温泉で鋭気を養ってしまう旅班^^。鋭気をいっぱい養って、旅班は奄美大島へ。
やっぱり、奄美はあたたかい!約10時間フェリーでゆられて到着した奄美大島は春の陽気。12月14日、私たちは奄美文化センターにて大島高校、奄美高校2つの学校の公演を行ないました。
地元のケーブルTVの撮影のため少し緊張気味の生徒さんたちと午後、奄美高校の公演後の座談会。生徒会長さん、副会長さんはじめ集まってくれた皆さんは、最初は撮影に照れながらも、話を聞く態度は序々に真剣な眼差しに。その後送っていただいた放映されたビデオでは約7・8分に及ぶ放送時間で、公演前の生徒さんたちの様子から座談会までが放映されている様子を懐かしく皆で見ました。
いよいよ残すところあと2ステージとなった『ヘレン・ケラー』の旅。
最後の会館公演となった鹿屋市文化会館では、鹿屋農業高校の公演が行なわれました。公演後「やって良かった」と楽屋を訪ねてくれた先生たち。ここから、また新しく先生たちとのつながりが始まっていくのだと強く感じました。生徒さんからは、皆さんが作った“豚味噌の缶詰”いただきました!とても美味しかったです!
秋のツアー最後の公演となったのは、阿久根高校での体育館公演。役者それぞれが今旅、そしてこれまでの時間、これからの時間を感じながらラストステージを迎え、また新しい課題と想いが生まれることを願って向かった公演でした。阿久根高校は高台にあって、海が見渡せる素晴らしい学校でした。旅の最後は旅班全員どうしても想いが強くなってしまうのですが、生徒さんたち、そして先生方もそれぞれに思い出を作ってくれたと願っています。
また私たちは2005年の公演に新たな課題と、夢を持って、レパートリーシアターKAZE出の公演、そして春の学校公演へと向かいます。公演を実現させたいと頑張ってくださった先生方、当日を含めお世話になった方々本当にありがとうございました。

★写真は12月14日奄美高校の生徒さんたちと。


白根有子