旅公演日記

旅公演日記2003冬

星の王子さま Le Petit Prince

九州、沖縄、中国、中部、北陸地方

<キャスト>
王子: 東珠実
飛行士: 緒方一則
ヘビ: 酒井宗親
キツネ: 工藤順子
花: 柴崎美納/仲村三千代
星の住人たち: 加藤泰斗
栗山友彦

ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~

関東地方

<キャスト>
ヘレン・ケラー: 白根有子
アニー・サリバン: 柴崎美納
アーサー・ケラー: 酒井宗親
ケート・ケラー: 斎藤清美
アナグノス: 柳瀬太一
ジェイムス・ケラー: 栗山友彦
ビニー: 清水菜穂子
パーシー: 稲葉礼恵
医者: 加藤泰斗

ヘレン・ケラーの旅、再開。
2003/03/30
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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』旅班は2月レパートリーシアターでの公演後少し時間があいて3月、再び東京近県での5ステージが行なわれました。公演の期間は少しあいていたものの、役者/スタッフそれぞれのメンバーは『星の王子さま』の旅、東京公演の準備と忙しい中で久しぶりの公演でした。
★3月5日は埼玉県武蔵村山市にて、武蔵村山第5中学校での公演。久しぶりだということもありましたが、緊張感を持った舞台とともに客席も最後までじっと舞台に集中して観てくれました。この日同行していた芸術監督の浅野は舞台を観て「あとは稽古場に何を持ち込み、これからどんな作品を作っていきたいのかが1人ひとりの中に感じられることだ。」「大切なのは“いま、ここで”という感覚だ。」とはなし、これからの公演の課題を提示しました。
★3月7日は目黒区立目黒第9中学校での公演。同行の体育館で行なわれたこの公演、公演の前に担当の大久保先生から風のホームページに書き込みをいただきました。「日程や、場所の問題などが合わず公演にこぎつけるまで大変だったのですが、公演をとても楽しみにしています。」との書き込みでした。私たちもこの書き込みをみて、学校に訪れるのを楽しみにしていました。目黒第9中は、風のトラックが体育館近くまで入らず、2t車に積み替えての搬入・搬出でしたが、前日遅い時間にもかかわらず、先生はじめたくさんの生徒さんがお手伝いしてくださいました。3年生を送る会の中のひとつとして公演され、1・2年生が卒業する3年生のために公演前セレモニーを行なってから本番となりました。体育館いっぱいに組まれた舞台で生徒さんをとても近くに感じながら、記念となる日に今回の公演が作ることができたことを本当に嬉しく感じました。公演後にも大久保先生には『ヘレン・ケラー』の公演の感想と、そこから先生自身がとても身近にある“教育”の問題について書き込みをしてくださいました。先生も本当にお疲れさまでした。
★翌3月8日は神奈川県川崎市の教育文化会館にて、川崎ライオンズクラブ40周年記念行事の一環としての『ヘレン・ケラー』の公演が行なわれました。そもそも創設当時からヘレン・ケラーととてもかかわりが深いというライオンズクラブ。そのこともあって、今回は40周年の記念に川崎市の学校、市の方々にライオンズクラブが主催となって呼びかけて今回の公演が実現しました。公演には、小学生など小さいお子さんから年配の方まで様々な年齢層の人たちが集まってくれました。終演後、会長の中村さんは、「皆さんとても喜んで帰っていきました。ありがとうございました。」と言葉をいただきました。皆さんありがとうございました!!
写真は、目黒第9中学校で小雨の降る中トラックの積み替えを手伝ってくれる生徒さんたち。


白根有子
再び本州へ。
2003/03/29
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沖縄での熱い公演を終えた旅班は、1度また東京へ戻りすぐまた愛知県へ出発。バスの横目に富士山を眺めながら前日2日、愛知県に到着。翌3月3日は愛知県東海市にある緑陽小学校での公演でした。この日はあいにくの雨でしたが、校内からは小学校の生徒さんたちの元気な声が聞こえてきて、さらに参加の歌の練習も聞こえてきて、またまた本番が楽しみになりました。公演前に行なわれたリハーサルでは期待通り、生徒さんたちの力いっぱい歌う歌声が体育館中に響き私達を圧倒してくれました。緑陽小学校は短い練習期間だったにもかかわらず『ぼくは行く』そして『光と影』の歌で参加。芝居中は、その場で起こる事のひとつひとつにとても興味を持って舞台に集中してくれました。先生の参加は呑み助が今旅またまたの女の先生。なかなか貫禄のある演技で舞台を盛り上げてくれました。
公演後、担当の宮沢先生はじめたくさんの先生が、最後バスが去るまでずっと見送りをしてくださいました。ありがとうございました。そして先生もお疲れさまでした!!

写真は、『僕は行く』の歌のリハーサル中の生徒さん。


白根有子
沖縄最後の公演
2003/03/17
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沖縄最後の公演地となったのは、本島北部の村・国頭(くにがみ)村。隣同士の辺土名小学校と国頭中学校の2校の体育館でそれぞれ上演しました。
辺土名小学校は小さな学校ですが、校庭は生徒さんの育てた花がいっぱい咲いており、朝から大勢の子供たちが外で元気に遊んでいました。
参加のリハーサルでは、演出の浅野が王子の旅の物語について話しました。「皆の学校にも、自分たちで育てた大切な花がありますね。王子にとっても自分が世話をした大切な一輪の花があります。」生徒さんたちは自分の感覚で芝居を見て、立ち上がり、歌っていました。本番では、他の小学校の生徒さんも見ている中、それぞれの王子への思いを出し切って舞台に参加しました。特にラストの飛行士が消えてしまった王子に向かって叫ぶ「おーい、おーい、どこ行っちまったんだよー!」に続いて生徒さんが繰り返す場面は、なかなかの迫力でした。
呑み助役の宮城昭彦先生、地理学者役の山田浩也先生が舞台に登場した時は、生徒さんたち皆大喜びでした。きっと学校でも人気者の先生なんでしょうね!
終演後、楽屋に生徒さんたちが詰め掛け、台本やノート、手のひらやランドセルにまで出演者全員のサインをもらっていました。
翌日の国頭中学校の公演は久しぶりに参加型ではない通常の形で上演しました。カーテンコールでは公開座談会が行われ、「なぜ演劇を始めたんですか?」「苦手な役もありますか?」など時間ぎりぎりまで生徒さんが質問していました。最後に「僕でも風に入れますか?」と聞かれ、飛行士役の緒方が「やる気があれば、ぜひ一緒にやりましょう!」と応えていました。劇団では観客から仲間になった人も実際にいますよ!
沖縄での8ステージの公演を終え、旅班はたくさんの思い出と一緒に東京へ帰りました。山里さんはじめ教育委員会の皆様、ありがとうございました。また近いうちに風の沖縄公演が実現することを願っています。
★写真は辺土名小学校の公演後、楽屋に集まる生徒さんとサインを書く王子役の東珠実、キツネ役の工藤順子


稲葉礼恵
石垣島での出会い
2003/03/16
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石垣島では公演以外でも面白い出会いがありました。芸術監督の浅野が沖縄に来る前から「石垣島でやっている民謡ショーが、クラウン(道化)の勉強になりそうだ」と話していたので、皆でそのショーを見に行くことになりました。
“島育ち”という民謡グループが毎晩3ステージのショーを見せてくれるバーで、石垣ではけっこう有名な店らしいのです。太鼓や三味線を使った沖縄民謡や、グループのリーダー宮城清彦さんのクラウンの芸を見ることができました。宮城さんの定番の出し物である『世界の願い交通安全の唄』、女性に縁のない不恰好な男の『なんちち節』の他、普段はめったにやらない親子の別れの芸を特別に見せてくれました。宮城さんの舞台に立つ身体と“人のために”という精神の高さに大きな影響を受けました。
そして2月24日の八重山商工高校での『星の王子さま』公演を宮城さんが見に来てくれました。八重山商工高校では生徒さんの参加はありませんでしたが、呑み助を宮良昭夫先生、地理学者を行事の担当としても頑張ってくださった渡辺賢一先生が演じました。
カーテンコールでの生徒さんからのお礼の言葉が印象的でした。「芝居を見ていたら、今の自分は子供の頃のようにサンタクロースを信じる心やたくさんの夢をなくしかけていることに気付きました。大切なことを思い出させてくれたような気がします。」と、その場で感じたことを率直に全身で語ってくれて、語った生徒さん自身がとても輝いて見えました。
この公演を見た宮城さんからも「2時間という長時間の上演に堪えられる舞台に感心しました。」という言葉をいただきました。
3階の体育館での公演、一緒に荷物を運んでくださった先生、生徒の皆さん、おつかれさまでした。
石垣での公演を終えて、旅班は沖縄本島へ向かいました。
★写真は八重山商工高校での公演後、楽屋を訪れた“島育ち”の宮城清彦さんと話す出演者たち。左から2人目が宮城さん。


稲葉礼恵
石垣での休日
2003/03/15
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川平小・中学校の公演後、劇団と石垣市教育委員会の方々との交流会をビアガーデンで行いました。翌日は公演が休みだったし、石垣の郷土料理と泡盛もあったので、思う存分盛り上がりました。
沖縄での休日。グループごとに数日前からどう過ごすかの計画を立てていました。スタッフのメンバーは西表島まで足をのばしたようです。私は出演者や劇団員のメンバーと一緒に“竹富島”に遊びに行きました。竹富島は石垣島からフェリーで10分くらいのところにある小さな島です。
この島の名物になっている水牛車に乗って村の中を見て廻りました。竹富島では島の美観を守るために木造の家に石垣で塀を作るというふうに家の建て方が決まっています。そして竹富島特有の手作り風のユニークなシーサーがどの家にも置かれています。島のすべての人が知り合いというほど人口も少なく、買い物は石垣島まで行かなくてはならないのですが、最近は都会から移り住んでくる若い女性が多いとか・・・。確かにそれくらい魅力のある島です。
島にはレンタ・サイクルがあり、私たちは自転車で星の砂がとれる海岸まで出かけました。にぎやかに遊んでいる私たちを見て、星の砂の拾い方を説明しているお兄さんが「どういう団体ですか?」と訪ねてきました。公演をしにきたことを話すと、「やっぱり!新聞に載っていたので、そうじゃないかと思って」とのこと。石垣島で3ステージの公演をする風の『星の王子さま』が話題になっているのだな~、と嬉しくなりました。
★写真は、水浴びする水牛を観察する劇団員。水牛で案内してくれるガイドさんの話もとてもおもしろかった!とても楽しい休日を過ごしました。


稲葉礼恵